スズメバチの巣を見つけた!という方。このようなモヤモヤをお持ちではありませんか?
「これって本当にスズメバチの巣?」
「どうやって対処すればいいの?」
「作り始めの巣なら自分で駆除してもいい?」
この記事では、みんなのハチ駆除屋さんのスタッフ・日向がスズメバチの巣の見分け方や対処方法、さらに予防方法まで詳しく解説します。
まずはじめに、大事なポイントをお伝えします。
夏になるとスズメバチの巣は働き蜂が急増し、刺される危険性が格段に上がります。
自治体でもスズメバチの注意喚起を行っており、地域によっては自治体で駆除対応を行っているところもあるようです。
それだけ危険なスズメバチ。
まずは巣の特徴や見分け方を確認し、正しく対処していきましょう!
※すでに巣が大きくなっている場合は絶対に近づかず、みんなのハチ駆除屋さんにご相談ください。
ハチ駆除のプロがすぐに駆けつけ、被害が出る前に対処いたします。
蜂の巣駆除の料金・到着時間はこちらのページにくわしく記載しております。
人を刺すハチは、主に「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」の3種類。
見つけた巣がスズメバチの巣かどうか?は、形の特徴で見分けましょう。
スズメバチは、マーブル模様・波模様が特徴的なボール状の巣を作ります。
底には巣穴が一つ空いており、見張り役のスズメバチが常に外を警戒。
巣に刺激を与えると、その相手を容赦無く攻撃します。
スズメバチの巣は木のくずとスズメバチの唾液で作られ、外側はかなり頑丈に固められている状態です。
初期の巣は女王蜂が一匹のみで作りますが、働きバチが羽化して働きはじめると巣作りをバトンタッチ。急スピードで大きくなっていきます。
スズメバチの巣を見分ける上でお問い合わせが多い、「スズメバチとアシナガバチの巣の違い」を表にまとめました。
不安な方はとくに、参考にしていただければと思います。
スズメバチ | アシナガバチ |
---|---|
初期の巣(4〜6月) | |
フラスコ・とっくり型 巣穴がむき出し |
シャワーヘッド型 巣穴がむき出し |
中〜後期の巣(7月以降) | |
マーブル模様 層になっている |
シャワーヘッド型 巣穴がむき出し |
大きさ(直径) | |
10〜100cm | 5〜20cm |
作られる場所 | |
閉鎖空間に作られることが多い。 巣が大きくなる時期には開放空間に引っ越すことも。 |
開放空間に作られる。 |
スズメバチとアシナガバチの巣の違いは、巣穴が見えているかどうかで判断できます。
また巣が大きくなるにつれて形が変わるか・変わらないかも大きな違いですね。
スズメバチが巣を作るのは、雨風をしのげる快適な場所です。
スズメバチの巣の駆除依頼をいただいた中で多かったのは、軒下、床下、庭の木、戸袋(雨戸の隙間)です。意外な場所では、逆さにした鉢植えの中や自転車にかけたカバーの中など。
まさかスズメバチがいるとは思わず、刺されてしまった!というケースが毎年何件かあります。
さらに玄関付近は人との距離が近く、あなた自身や家族はもちろん、ペットが刺される可能性が高いです。
「巣があると知らないご近所さんが刺されてしまった」なんてことがあると、管理責任を問われるトラブルに発展しかねません。
そのため、巣を見つけたら放置せずにすみやかに対処するのが安全です。
このあとは、スズメバチの種類ごとに巣の特徴を解説します。
「スズメバチの中でもさらに何の種類か気になる」という方は、チェックしてみてくださいね。
スズメバチは、種類によって巣の形が異なります。
とくに攻撃性の高い種の場合、初期の巣であっても大変危険です。
一部ではありますが、みんなのハチ駆除屋さんが駆除に伺ったご家庭で、撮影許可をいただいた写真も掲載します。
場所 | 土の中・木の中・屋根裏などの閉鎖空間。 |
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見た目 | 吊鐘(つりがね)状。巣の底が抜けている。 |
特徴 | 人気のないところに巣を作りやすい。 登山やハイキング時に誤って踏み倒し、刺される事例が多い。 |
時期 | 5月中旬〜下旬に巣が作られ始める。 9〜10月にピークを迎え、大きいものでは80cmにも達する。 |
場所 | 木の枝・軒下・崖・橋の下などの閉鎖空間。 |
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見た目 | ボール状の巣で、マーブル・貝がら模様。 |
特徴 | 都市部に多く、家屋周辺にもよく巣を作る。 |
時期 | 4月下旬〜5月の作り始めの時期は閉鎖空間に巣を作り、7〜9月に群れが大きくなると解放空間に引越しをする。 |
場所 | 木の枝・軒下などの開放空間。 雨風の影響を受けにくい、低い木の枝・常緑樹・生垣に作られる。 |
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見た目 | ボール状で、貝がら模様をしている。 |
特徴 | 初期の巣(〜6月)は、フラスコやとっくりを逆さにした形。 |
時期 | 5月上旬頃から巣作りを始め、10月頃にピークを迎える。 |
場所 | 屋根裏・木の穴・壁のすきまなどの閉鎖空間。 |
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見た目 | 波模様で、底が抜けている。 |
特徴 | 巣の入り口に目張りする。 |
時期 | 5月頃に巣作りを始める。 群れが大きくなり巣が窮屈になった場合は、7〜8月頃に広い場所へ引っ越す。 |
場所 | 土の中・屋根裏・木の穴・軒先など。 |
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見た目 | ボール状で貝がら模様をしている。 |
特徴 | 草刈り中など、茂みに手を入れた際にうっかり巣を刺激し、刺された事例が多い。 |
時期 | 4月頃に巣作りを始め、9〜10月頃にピークを迎える。 本州より南では、12〜1月頃まで巣作りを続けていた例も。 |
場所 | 屋根裏・木の穴・土の中などの閉鎖空間。 |
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見た目 | 波模様で、底が抜けている。 |
特徴 | キイロスズメバチやモンスズメバチの巣を乗っ取ることがある。 |
時期 | 〜7月までに巣を作り始め、群れが大きくなるとより広い閉鎖空間に引っ越す。 軒下などの開放空間に引っ越す例もある。 |
場所 | 屋根裏・物置・土の中・ゴミや廃材の中・水道メーターの中など。 |
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見た目 | 赤茶色で、底が抜けている。 |
特徴 | 巣の大きさはスズメバチの中でもっと小さい。 |
時期 | 5月下旬頃に巣作りを開始し、8〜9月頃にピークを迎える。 |
もしこのような巣を見つけたら絶対に近づかないでください。
「今すぐ駆除して欲しい」という場合は、みんなのハチ駆除屋さんにご相談くださいね。
蜂の巣駆除の料金・到着時間はこちらのページにくわしく記載しております。
スズメバチの巣を見つけたら、その季節に合わせて適切に対処する必要があります。
スズメバチの巣は、作られた場所は同じでも時期によって危険性が異なるものです。
そのためあなたが行うべき対処方法も変わってきます。
それぞれの時期の巣の特徴と対処方法について、実際の写真とともに見ていきましょう。
巣穴が半分むきだし
フラスコ・とっくり型(コガタスズメバチ)
初期のスズメバチの巣は、六角形の巣穴がむきだしになっていることが多いです。
周りに傘のようなものが被さって大きくなっていく巣が多いですが、コガタスズメバチの巣はフラスコをひっくり返したような形です。
もしスズメバチの巣を見つけた場合、その場所が生活圏内であったり人通りが多い場所なのであれば、駆除を検討しましょう。この時期は駆除のタイミングとしては絶好です。
4月から6月までの初期の時期は、スズメバチは女王蜂だけで巣を作っています。
巣には女王蜂と幼虫しかおらず、毒針で襲ってくる働き蜂はまだ羽化していない状態なので攻撃性が低く駆除しやすい状態なんです。
ただ攻撃性が低いとはいえ、絶対に攻撃されないとは限りません。
「自分で殺虫剤を使えば駆除できるんじゃないか」と考える方も多いのですが、駆除は行政か業者に任せると安心です。
行政の方でも、「スズメバチに限っては駆除対応を行う」という所があります。
巣ができてしまったら、営巣された場所の所有者又は管理者の方の申し出により、市が契約している委託業者が無料で駆除しますので、保健所衛生指導課(電話:047-409-2563)までご相談ください。
引用:「スズメバチの巣を発見したら?」(船橋市)
まだ必要以上に怖がる必要はない段階ですが、早めに駆除しておくと安心です。
ちなみにスズメバチの巣の中には、子育てのための部屋「育房(いくぼう)」があります。
育房は層になったマーブル模様の「外被(がいひ)」で覆われている状態です。
女王蜂は出入り口を残しつつ、外被を二重・三重にして仕上げていきます。
また、このような巣作りと同時に行うのが育房での産卵です。
卵から生まれてきた働き蜂は大切な巣を守るため、見張り役のハチとなって敵が来ないか目を光らせます。
このような働き蜂が活動し始める時期になると、だんだんと巣の危険性が増していきます。
7月以降のスズメバチの巣は丸いボール状で、何層にも重なるマーブル模様が特徴です。
生活圏内に巣がある場合、また人通りの多い場所に巣がある場合は、大変キケンなのですみやかに行政か業者に駆除を依頼してください。
※スズメバチの駆除についてはこちらの記事をご参考ください。
【参考】スズメバチの駆除は行政か業者に連絡を。身を守るための予防対策も解説
7月〜8月には巣が急激に大きく成長し、働きバチは数十匹から数百匹に増えます。
実際に「1週間ほど帰省して帰ってきたら、急に家に大きな巣ができていた…」なんて方もいらっしゃいました。
そして9月には産卵・子育てもピークを迎え、働きバチの数が最大に。
なんと最大では1つの巣に1,000匹以上になるケースも…!
ここまで増えるのはレアですが、住宅街の巣でも500匹ほどいるのは珍しくありません。
この時期の働きバチは、巣を刺激するものには毒針で攻撃をしかけます。
女王蜂と巣にいる幼虫を守る防衛本能のためです。
厚生労働省が発表している人口動態調査によれば、毎年10名〜30名の方がスズメバチに刺されて命を落としています。
この時期の巣には、絶対に近づかないようにしましょう。
私たちみんなのハチ駆除屋さんでもスズメバチの巣の駆除を受け付けています。
「すぐに対処してほしい」という方はお気軽にご相談ください。
▶︎みんなのハチ駆除屋さんに相談する
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夏以降のスズメバチの巣には、見張りが目を光らせています。
巣に近づくもの=敵を威嚇して、針から毒液をふきかけます。その毒液には、仲間に「敵が来たぞ!」と伝える物質(アルコールやエステル)が含まれています。
これは警報フェロモンと呼ばれます。
その知らせを受けると、巣の中にいる仲間の蜂がやってきて、黒いものや敵をめがけて攻撃してきます。
スズメバチの巣は、冬の時期は空っぽです。
働きバチは秋頃には死んでしまい、新しい女王蜂は巣から離れて冬眠するため、いわゆる「もぬけの殻」状態なんですね。
もちろん、新しく巣が作られることもありません。
また、「スズメバチの巣は、危険度がピークを過ぎた冬に駆除するのが最適!」といった記事も見かけますが、自分で駆除する際は十分に注意が必要です。
確かに空っぽの巣が多いものの、温暖な年は冬頃まで活動するスズメバチもいます。
空っぽだと思っていた巣に実はスズメバチがいた…なんてことになったら大変です。
巣のサイズもかなり大きいはずなので、「自分ではムリだ」と感じたら専門の業者などに依頼すると安心でしょう。
ちなみに、冬の間にできる予防対策としては、巣があった場所にスプレーや木酢液を吹きかけておくことが有効です。
スズメバチは雨風を防げる安全な場所に巣を作ります。
一度巣を作られたということはスズメバチが巣を作りやすい環境になっている可能性があるので、巣の予防対策を行っておきましょう。
巣の予防は冬の終わり〜春先にかけて行うと効果が期待できます。
先ほどもお伝えした「殺虫スプレーをかける」に加えて、次の2つの対策も検討しましょう。
スズメバチトラップは、巣作りを行う女王蜂を捕獲して巣作り自体を防ぐためのものです。
市販のトラップでも問題ありませんが、ご自身でも作れるので気になる方はこちらの記事をご覧ください。
【関連】スズメバチトラップの正しい作り方を教えてください。
また、防虫ネットは物理的に蜂の侵入を防ぐ対策です。
お家の景観を損ねるといったデメリットがあるので、「それでも問題ない」という方は検討してみましょう。
スズメバチの巣を見つけたら、行政か駆除業者への依頼を検討しましょう。
繰り返しになりますが、スズメバチは攻撃性が高く、毒も強いハチです。とくに、大事な巣をおびやかす敵には容赦なく襲いかかります。
「自分で駆除するのは不安」と思った方は、みんなのハチ駆除屋さんにご相談ください。
安全な方法で、プロがしっかり駆除します。
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この記事を監修したハチ退治の専門家
日向 準(ひむかい じゅん)
スズメバチは大変キケンな蜂ですが、農作物を荒らす害虫をエサとして食べてくれる益虫の側面もあります。あなた自身や周りの方に被害が及ぶと考えられた場合のみ、巣を駆除してください。また興味本位で巣に近づかないようご注意を。
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